ICカードは、ICカード対応のPLC(FP2SH/FP10SH)用増設メモリとして使用することができます。「ICメモリカードマネージャ」機能を使うと、Control FPWIN Pro7で、ICカードのフォーマット、書き込み、読み出し、クリアなどの操作ができます。
「ICカード」
Control FPWIN Pro7がサポートしているICカードは、SRAMとF-EEPROMです。PLCに挿入されるICカードのタイプにより、「ICメモリカードマネージャ」ダイアログボックスの一部の機能(フォーマットなど)は使用できません。
ICカードのメモリエリア
ICカードのメモリは、拡張エリアとDOSエリアに分割して使用することができます。未使用の新しいICカードは、すべて拡張エリアに割り付けられています。ICカードをフォーマットすることによって、DOSエリアが割り付けられます。プログラムやコメントは、DOSエリアにのみに格納することができます。拡張エリアには、データのみを格納することができます。拡張エリアに格納されたデータは、"F12_ICRD"と"F13_ICWT"命令を使って、PLCのプログラムによって、読み書きすることができます。
PLCのプログラムの読み出し
PLCのディップスイッチが正しく設定されていれば、ICカードに"AUTOEXEC.SPG (大文字)"というファイル名で保存されているプログラムが読み出され、実行されます。
以下の機能を使用することができます:
「ファイル検索」
右クリックで表示されるポップアップメニューの"ファイル検索"を選択すると、ICカード上のファイルを検索することができます。ファイル名を入力するか、ファイル名がわからない場合は、「Name」フィールドにFRA??.NCBと入力します(ワイルドカードのアスタリスク(*)は使用できません)。この場合、"FRA"からはじまり、2文字以内の任意の文字と、拡張子"NCB."が付いたファイル名をすべて表示します。「OK」ボタンを押すと、検索が始まります。
「削除」(SRAM ICカードのみ)
一覧から、削除すべきファイルを選択し、右クリックで表示されるポップアップメニューから「削除」を選択します。確認メッセージが表示されたら、[はい] ボタンを押す。
「名前の変更」(SRAM ICカードのみ)
一覧から、任意のファイルを選択します。ファイル名を再度クリックするか、右クリックで表示されるポップアップメニューから「名前の変更」をクリックすると、ファイル名が編集できる状態になります。新しい名前を入力して、「名前の変更」をクリックします。
「プロパティ」
任意のファイルを選択します。「コメント」フィールドに、コメントを書き込むことができます。「作成者」フィールドには、作成者の名前を書き込むことができます。「読み出し専用」チェックボックスをオンにすると、ファイルは書き込み禁止となります。
「ダウンロード」
F-EEPROM ICカードの場合、データ転送の前に、すでに格納されたデータをすべて削除する必要があります。「すべて削除」ボタンを押す。
「ディスク」 「ダウンロード」 「DOSエリア」 | ハードディスク上の複数のファイルを、ICカード上のDOSエリアにダウンロードすることができます。ファイルを複数選択する場合は、<Shift>+クリックや<Ctrl>+クリックをご使用ください。 |
「ディスク」 「ダウンロード」 「拡張エリア」 | ハードディスク上の1つのファイルを、ICカード上の拡張エリアにダウンロードすることができます。 |
「プロジェクト」 「ダウンロード」 「DOSエリア」 | コンパイル済みのプログラムを、ICカード上のDOSエリアにダウンロードすることができます。 |
「アップロード」
*.SPGファイルでのPLC機種とControl FPWIN Pro7プロジェクトのPLC機種が一致している必要があるのでご注意ください。一致しない場合は、その旨のエラーメッセージが表示されます。
「ディスク」 「アップロード」 「DOSエリア」 | "ICメモリカードマネージャ"ダイアログボックスで選択されたファイルを、ハードディスクにアップロードします。[ファイルの検索] を使って、ICカードに保存されているファイルを選択します。 |
「ディスク」 「アップロード」 「拡張エリア」 | ICカードの拡張エリアに格納されたデータを、ハードディスクにファイルとしてアップロードすることができます。 |
「プロジェクト」 「アップロード」 「DOSエリア」 | 「ICメモリカードマネージャ」ダイアログボックスで選択された"*.SPG"ファイルを、Control FPWIN Pro7のプログラムコードエディタにアップロードすることができます。「ファイルの検索」を使って、ICカードに保存されているファイルを選択します。 |
「フォーマット」(SRAM ICカードのみ)
ICカードをフォーマットすることができます。[フォーマット]を実行する前に「ICメモリカードの属性」で、DOSエリアの容量を指定してください。
「すべて削除」
ICカードを初期化して、格納されたすべてのデータを消去します。その後、新しくDOSエリアの容量を指定し、ICカードをフォーマットする必要があります。初期化処理は、ICカードのメモリをすべて拡張エリアに割り付けます。DOSエリアを確保するには、SRAM ICカードをフォーマットする必要があります。
PLCの書込み禁止スイッチが、「書き込み可」の位置にあること、また、ICカードが書き込み中に書き込み禁止にならないようにご注意ください。