負荷率の計算方法

通信負荷率は、EtherNet/IP機器が1秒間あたりに送受信する通信パケット数をサイクリック通信許容通信帯域(1秒間あたりに送受信可能なパケット数)で割った値となります。

注記

FP7の負荷率および各アダプタ機器の負荷率は、必ず100%以下で使用してください。

計算手順

  1. 1秒間に送受信される通信パケット数(pps)の計算

    RPIより算出* pps = 1000 ¸ RPI [ms]

    「Change of State (COS)」トリガー設定がある場合、通信周期 RPI×1/4 として計算します。

    • RPI = 0.5[ms]のコネクション設定の場合

      1000 ¸ 0.5 = 2000 pps

    • RPI = 0.5[ms]、COS トリガー設定があるコネクション設定の場合

      1000 ¸ (0.5 x (1/4)) = 500 pps

  2. サイクリック通信許容通信帯域の計算 (pps)

    1パケットあたりのデータサイズとFP7用EDS 情報 [Capacity] より取得します。

    1パケットあたりのデータサイズ

    • コネクション送受信データサイズ = 生データサイズ + 32bit ヘッダサイズ

    • 32ビットヘッダなし時: 2バイト

      32ビットヘッダあり時: 6バイト

    FP7_EDS [Capacity]定義

    • 2~510バイト: 10000 pps

    • 511~1450バイト: 5000 pps

      • コネクション送信 生データサイズが256バイト、32ビットヘッダなしの場合

        (256 + 2) = 258バイト £ 510 Þ 10000 pps

      • コネクション送信 生データサイズが512バイト、32ビットヘッダありの場合

        (512 + 6) = 518バイト ³ 511 Þ 5000 pps

  3. ユニット通信負荷率を送受信パケット数(pps)、送受信データサイズより算出

    送信データサイズ 256 byte、受信データサイズが 36 byte

    • 送信パケット数(2000 pps) ¸ 10000 pps x 100% = 20%

    • 受信パケット数(125 pps) ¸ 10000 pps x 100% = 1.25%

    • Þユニット通信負荷率は(20% + 1.25% = 21.25%)

最終修正日: 2021-03-01このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口