Runで指定した実行条件がTRUEになるとき、命令を最初に実行する場合、初期値がDUT要素1~9に書き込まれます。
このDUTは以下の命令で使用することができます: F356_PID_PWM。
このDUTは、演算結果出力値(MV)と制御パラメータ(4ワード)で定義されます。
演算結果出力値が格納されるエリアです。
デフォルト値 0
設定範囲 -10000–10000
演算結果MVの出力下限値を指定するエリアです。
デフォルト値 0
設定範囲 -10000以上
演算結果MVの出力上限値を指定するエリアです。
デフォルト値 10000
設定範囲10000以下
PID制御は実行されず、目標値が設定されたレベル(0~80%)に到達するまで、出力を100%にセットします。
デフォルト値 0
設定範囲0~80%
測定値の入力更新周期に合わせて、サンプリング時間を指定します。
0.01s単位。
PWM出力の周期も設定されます。
デフォルト値100 (1s)
設定範囲1~3000 (0.01~30秒)
デフォルト値 0
設定範囲0~3
オートチューニング時のバイアス値を指定します。
デフォルト値 0
設定範囲 0以上
オートチューニング結果の補正データを指定します(Kp)
デフォルト値 125%
設定範囲50~500%
オートチューニング結果の補正データを指定します(Ti)
デフォルト値 200%
設定範囲50~500%
オートチューニング結果の補正データを指定します(Td)
デフォルト値 100%
設定範囲50~500%
オートチューニング進行状況が格納されます。
デフォルト値 0
設定範囲0~5
PID制御とオートチューニングに必要な30ワード以内のワークエリアです。
デフォルト値 0
実行条件がTRUEになったとき、初期値がセットされます。演算出力値MVは、指定された下限値から上限値の範囲内で出力します。
PV_Band_WithFullOutput
測定値が設定値の何%以上となったときに、PID制御を開始するかを指定します。指定した測定値よりも低いときは、100%の出力をします。
例えば、PV_Band_WithFullOutputが80%に設定され、測定値(プロセス値PV)が設定値の50%の場合、出力値は100%に設定されます。測定値が設定値の80%に達し、PID制御が開始されるまで、出力値は100%に保持されます。
指定する値によって、設定値への到達時間が変わります。
オートチューニングの微調整
オートチューニングが完了したとき、パラメータKp、Ti、TdがF356_Parameters_Hold_DUTの要素として格納されます。微調整のため、パラメータAT_Correction_Kp、AT_Correction_Ti、AT_Correction_Tdによって、オートチューニングの結果を補正することができます。
AT_Correction_Kpに200 (200%)を設定する:Kpを2倍の値に補正する場合
AT_Correction_Tiに125 (125%)を設定する:Tiの値を1.25倍に設定する場合
AT_Correction_Tdに75 (75%)を設定する:Tdの値を0.75倍に設定する場合
バイアス値を指定すると、設定値をSP’としてオートチューニングを実行します。
逆動作の場合は、SP'は設定値SPとオートチューニングバイアス値の差となります。オートチューニングバイアス値は、オートチューニング中の過度な温度上昇を抑えることができます。
正動作の場合は、SP'は設定値SPとオートチューニングバイアス値の和となります。
KP、TI、TDの演算
オートチューニングが開始すると、測定プロセス値が設定値SPに到達している場合でも、設定値をSP’としてオートチューニングを実行します。