FPアドレス: E15
IECアドレス: %MX10.15
異常報知フラグ(E)は、FP2SH/FP10SHのみで使用することができます。
説明
異常報知フラグは、エラー状況を解析したり、エラーを記録するために設計されています。特殊データレジスタがバッファとして使用され、TRUEになっている異常報知フラグの数、TRUEにセットされたときの異常報知フラグの番号、異常報知フラグがTRUEになったときのカレンダタイマの値など、異常の情報を確認することができます。
異常状態が生じて、異常報知プログラムによって対応する異常報知フラグがTRUEになると、異常が発生するたびに、特殊データレジスタDT90400に格納された、TRUE状態の異常報知フラグの数が1だけ増加します。フラグ番号は、TRUEになった順にsys_iErrorAlarm1RelayNumberからsys_iErrorAlarm19RelayNumberに格納されます。異常報知フラグE0~E2047のうち、いずれかがTRUEになると、sys_bIsErrorAlarmRelayOnがTRUEになります。特殊データレジスタsys_wErrorAlarm1MinSec、sys_wErrorAlarm1DayHourおよびsys_wErrorAlarm1YearMonには、異常報知フラグが最初にTRUEになった時刻が格納されます。
制限事項
異常報知フラグは、プログラム中に何度でも記述することができます。ただし、ひとつの異常報知フラグを複数の異常報知プログラム内で異なる異常条件で使用すると、異常の特性を正確に断定することができません。CPUユニットは、2重使用のチェックは行いません。
電源がOFFになるとき、あるいは、PROGとRUNが切り換えられたとき、異常報知フラグと影響する特殊データレジスタが共に保持されます。PROGモードでイニシャライズ/テストスイッチを上側(INITIALIZE)に倒すと、異常報知フラグと特殊データレジスタをリセットできます。
ただし、イニシャライズ/テストスイッチが押し上げられたとき、異常報知フラグをFALSEにしたくない場合は、「エラー時の動作」グループのシステムレジスタ「異常報知フラグ(E)」を「クリア」に設定することができます。その後、次にプログラムをダウンロードしたときにのみ、異常報知フラグと対応する特殊データレジスタがリセットされます。
下図は、異常バッファの特殊データレジスタ内の内部構造とアドレスの割り付けを示しています。
グローバル変数リスト
POUヘッダ
LDボディ
異常報知ダイアグラム
Control FPWIN Proは、すべての異常報知フラグへの書き込み動作をSETおよびRST命令にコンパイルします。異常報知フラグへのすべての書き込み動作は、特殊内部リレーR9040や特殊データレジスタDT90400~DT90422に影響します。
すべての異常報知フラグがFALSEになると、sys_bIsErrorAlarmRelayOn はFALSEになります。
Control FPWIN Proを使って異常報知フラグをモニタする方法:
またはアラームフラグのシステム変数で確認します。