F109_BITL

16ビットデータレンジの複数ビットの左シフト

d1とd2で先頭と終端を指定した範囲のデータエリアを、複数ビット分左にシフトします。左シフトするビット数は、入力nの値で指定します。値は0～16の範囲で指定します。シフトのためにクリアされたビットは0になります。

入力n = 0のときは、シフトしません。
入力n = 16のときは、ワード単位の一括シフトF111_WSHL命令と同様の動作になります。

パラメータ

入力

n (INT): シフトするビット数

出力

d1_Start (WORD, INT, UINT): シフトする16ビットエリアの先頭アドレス
d2_End (WORD, INT, UINT): シフトする16ビットエリアの終端アドレス

解説

F命令を使用する代わりに、対応するFP7命令を使用することをおすすめします。
d1とd2の変数のアドレスは、同じアドレス型にしてください。

(1) 指定範囲
(2) 実行条件: ON
(3) 終端のnビットがシフトにより押し出されます
(4) nビット

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持): 変数のアドレスがd1_Start > d2_Endのとき、または入力値n³ 16のとき
sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE): 変数のアドレスがd1_Start > d2_Endのとき、または入力値n³ 16のとき

例

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		start: BOOL:=FALSE;
			(*activates the function*)
		data_array: ARRAY [0..2] OF WORD:=[16#1234,16#5678,16#9012];
			(*result after a 0->1 leading edge
from start:
[16#2340,16#6781,16#9012]*)
	END_VAR

POUボディ

変数startがFALSEからTRUEになったとき、命令が実行されます。

変数データを4ビット(16進表記の1桁に相当)を左へシフトします。シフトすると data_field[0]の下位4ビットが0で埋められます。入力nには定数4が直接割り当てられています。POUヘッダに、これらの変数を宣言することもできます。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 5 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,4,7,2,9,4,);
B(B_VAROUT,,data_field[0],16,2,18,4,);
B(B_VAROUT,,data_field[2],16,3,18,5,);
B(B_CONTACT,,start,3,1,5,3,R);
B(B_F,F109_BITL!,Instance,9,0,16,5,,?DEN?Dn?AENO?Cd1_Start?Cd2_End);
L(1,0,1,5);
L(1,2,3,2);
L(5,2,9,2);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

IF DF(start) then
    F109_BITL( n:=4,
         d1_Start=> data_field[0],
         d2_End=> data_field[2]);
END_IF;