FP_HTTP_TRANSFER_CONTROL

単一のEthernetユニットへのHTTP転送の制御

このFP命令は、nTransferID (0~15)で指定された1台のEthernetユニットへのHTTP転送を制御します。有効な制御ワードは'ENABLE''DISABLE'、および'CANCEL'です。

パラメータ

入力

nTransferID (WORD, INT, UINT)

EthernetユニットID (値: 0–15

sControl (STRING)

制御文字列:

  • 'ENABLE':EthernetユニットへのHTTP転送を有効にします。

  • 'DISABLE':EthernetユニットへのHTTP転送を無効にします。

  • 'CANCEL':EthernetユニットへのHTTP転送をキャンセルします。

出力

bError (BOOL)

以下の条件でTRUEになります。

  • 接続のタイムアウトが経過した場合

  • IPアドレスが無効な場合

エラーが発生した場合は、エラーコード番号のシステム変数sys_iEthernetConnectionErrorCodeを確認してください。

解説

  • 文字列データは、256文字以内にする必要があります。

  • この命令は、割り込みプログラム中で使用することはできません。

  • 定数を指定する文字のオペランドには、大文字または小文字を使用することができます。「Abcd」、「ABCD」、「abcd」は同義語となります。しかし、ファイル名では大文字小文字が区別されます。

  • 命令を実行する前に、FP_HTTP_SET_MODEまたはHTTPクライアントの設定ダイアログを使用して転送設定を指定する必要があります。

  • 命令を実行する前にsys_bIsEthernetInitializingFALSEであることを確認してください。命令が実行されるとsys_bIsEthernetInitializingTRUEになります。sys_bIsEthernetInitializingTRUEのときに命令を実行すると、エラーが発生します。

  • この命令が正常に実行されると、システム変数sys_bIsCarryおよびsys_iEthernetConnectionErrorCodeがリセットされます。

  • 転送中止要求は処理に時間がかかります。FP_HTTP_GET_STATUS

  • エラーが発生した場合は、エラーコード番号のシステム変数sys_iEthernetConnectionErrorCodeを確認してください。

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • 'ENABLE''DISABLE'、または'CANCEL'以外の制御文字列がsControlに指定されている場合。

  • 命令が割り込みプログラム内で実行された場合。

  • 文字列データが256文字を超えた場合。

  • FP_HTTP_SET_MODEで設定されていない、またはHTTPクライアントの設定ダイアログで設定されていない転送設定が指定された場合。

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • 'ENABLE''DISABLE'、または'CANCEL'以外の制御文字列がsControlに指定されている場合。

  • 命令が割り込みプログラム内で実行された場合。

  • 文字列データが256文字を超えた場合。

  • FP_HTTP_SET_MODEで設定されていない、またはHTTPクライアントの設定ダイアログで設定されていない転送設定が指定された場合。

sys_bIsCarry (1回のスキャンに対してTRUE)
  • Ethernet初期化中に命令を実行した場合は、sys_iEthernetConnectionErrorCodeが「11:Ethernet初期化中」に設定されます。

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bEnable: BOOL:=FALSE;
		bError: BOOL:=FALSE;
		iID5: INT:=5;
	END_VAR

POUボディ

bEnableFALSEからTRUEに変わると、命令が実行されます。制御ワード'ENABLE'によりEthernetユニット5のHTTP転送を有効にします。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 5 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,iID5,15,2,17,4,);
B(B_VARIN,,'ENABLE',15,3,17,5,);
B(B_CONTACT,,bEnable,4,1,6,3,R);
B(B_VAROUT,,bError,32,2,34,4,);
B(B_F,FP_HTTP_TRANSFER_CONTROL!,,17,0,32,5,,?DEN?DnTransferID?DsControl?AENO?CbError);
L(1,2,4,2);
L(6,2,17,2);
L(1,0,1,5);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

If DF(bDisable) then   
    FP_HTTP_TRANSFER_CONTROL(nTransferID := iID5,
                             sControl := 'DISABLE',
                             bError => bError);
End_If;

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口