FP_WRITE_TO_SLAVE_AREA_OFFS

スレーブへのデータ書き込み(オフセット指定)

この命令は、使用するポートのシステムレジスタで定義されたMEWTOCOL-COMまたはModbus RTUプロトコルを使用する通信ポートを介したマスターからスレーブへのデータの書き込みに使用します。 マスターとスレーブに同じプロトコルが設定されていることを確認してください。 マスターとスレーブのメモリエリアが一致している必要があります。

Modbusプロトコルを使用したデータ転送では、コンパイラは、Modbus参照番号に基づいてModbusコマンドを生成します。

パラメータ

入力

Port (INT)

通信ポートの指定(PLC機種による):

  • COMポート 例:SYS_COM0_PORT

  • Ethernetポート 例: SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_1

  • MCU/SCU、例:16#xx01 (xx =スロット番号) COM01

StationNumber (WORD, INT, UINT)

スレーブの局番 (MEWTOCOL: 1~99)、MODBUS:1~247)

SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_xxを入力Portに割り付けるには、1をセットします。

Source (WORD, INT, UINT)

スレーブに書き込むデータのマスターユニットのワードエリアまたはレジスタ

Words_Bits (WORD, INT, UINT)

転送されるワード(ビット)数

以下のいずれかを指定:

  • ワード数

    Modbus RTUの場合:16#001–16#07F

    MEWTOCOL-COMの場合:16#001–16#1FDまたは16#001–16#1B (FP0FP-e)

または:

  • ビット転送用の制御ワード:16#8T0Fで、マスタへのビット転送にはT、スレーブへのビット転送にはFを使用します(FP7には適用されません)。

SlaveMemoryArea (WORD, INT, UINT)

データを格納するスレーブのメモリエリア(格納先= SlaveMemoryArea + SlaveMemoryOffset)。

メモリエリアタイプ

システム変数

内部リレー

SYS_MEMORY_AREA_R

リンクリレー

SYS_MEMORY_AREA_L

外部入力

SYS_MEMORY_AREA_X

外部出力

SYS_MEMORY_AREA_Y

内部リレー

SYS_MEMORY_AREA_WR

タイマ/カウンタ設定値

SYS_MEMORY_AREA_SV

タイマ/カウンタの経過値

SYS_MEMORY_AREA_EV

データレジスタ

SYS_MEMORY_AREA_DT

リンクリレー

SYS_MEMORY_AREA_WL

リンクレジスタ

SYS_MEMORY_AREA_LD

ファイルレジスタ

SYS_MEMORY_AREA_FL

入力レジスタ

SYS_MEMORY_AREA_WX

出力レジスタ

SYS_MEMORY_AREA_WY

SlaveMemoryOffset (WORD, INT, UINT)

スレーブにデータを格納するメモリエリアのオフセット(格納先= SlaveMemoryArea + SlaveMemoryOffset)。

出力

Result (WORD, INT, UINT)

FP7のみ: 全エラーコードについては、Modbus/MEWTOCOL通信エラーコード表を参照してください。

他のPLC機種: 0に設定

タイムチャート

  1.  (1) マスター通信送信可フラグ 例:sys_bIsEthernetUserConnection1MasterCommunication
  2.  (2) マスター通信の送信可フラグがTRUEであることを確認し、マスター通信の送信フラグがFALSEであることを確認します。
  3.  (3) マスター通信の送信フラグ 例:sys_bIsEthernetUserConnection1MasterCommunicationActive

    送信時マスター通信の送信フラグTRUEです

    送信完了時マスター通信の送信フラグFALSEです

  4.  (4) この命令の実行
  5.  (5) マスター通信の送信完了フラグ 例:sys_bIsEthernetUserConnection1CommunicationError

    正常完了FALSE

    異常完了TRUE

  6.  (6) データ送信
  7.  (7) 受信した応答の処理

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき
  • Words_Bitsに指定された送信データ数が正しくないとき

  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき
  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき
sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき
  • Words_Bitsに指定された送信データ数が正しくないとき

  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき
  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bSetParameters: BOOL:=FALSE;
		wWriteToSlaveResult: WORD:=0;
			(*result of write to slave instruction*)
		iSlaveStationNumber: INT:=0;
			(*slave station number*)
		arrParameters: ARRAY [0..15] OF DINT;
			(*Array of parameters to be send to slave station*)
		iSlaveMemoryOffset: INT:=100;
		bBool: BOOL:=FALSE;
	END_VAR
	VAR CONSTANT 
		iSlaveMemoryArea_Bool: INT:=10000;
			(*memory Area in slave station*)
		iSlaveMemoryArea_Word: INT:=5;
			(*memory Area in slave station*)
	END_VAR
	VAR 
	END_VAR

POUボディ

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 9 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,SYS_COM1_PORT,18,2,20,4,);
B(B_VARIN,,iSlaveStationNumber,18,3,20,5,);
B(B_VARIN,,arrParameters,11,4,13,6,);
B(B_CONTACT,,bSetParameters,4,1,6,3,);
B(B_VAROUT,,wWriteToSlaveResult,36,2,38,4,);
B(B_F,Size_Of_Var!,,13,5,20,7,,?D?C);
B(B_F,FP_WRITE_TO_SLAVE_AREA_OFFS!,,20,0,36,9,,?DEN?DnPort?DStationNumber?DSource?DWords_Bits?HSlaveMemoryArea?DSlaveMemoryOffset?AENO?CResult);
B(B_VARIN,,SYS_MEMORY_AREA_DT,18,6,20,8,);
B(B_VARIN,,iSlaveMemoryOffset,18,7,20,9,);
L(13,5,13,6);
L(1,2,4,2);
L(13,5,20,5);
L(6,2,20,2);
L(1,0,1,9);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

if (bSetParameters) then
    FP_WRITE_TO_SLAVE_AREA_OFFS(Port := SYS_COM1_PORT, 
                                StationNumber := iSlaveStationNumber, 
                                Source := arrParameters[0], 
                                Words_Bits := Size_Of_Var(arrParameters[0]), 
                                SlaveMemoryArea := SYS_MEMORY_AREA_DT, 
                                SlaveMemoryOffset := iSlaveMemoryOffset, 
                                Result => wWriteToSlaveResult);
end_if;

最終修正日: 2025-01-24このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口