F146_READ_DATA

スレーブからのデータ読み出し

この命令は、MEWTOCOL-COMまたはModbus RTUプロトコルを使って、通信ポートを介して、スレーブ側にデータを要求するときに使用します。使用するポートのシステムレジスタで設定します。マスターとスレーブに同じプロトコルが設定されていることを確認してください。マスターとスレーブのメモリエリアが一致している必要があります。マスターのユーザーエリアでスレーブデータが利用できない場合は、F146_READ_DATA_TYPE_OFFSまたはF145F146_MODBUS_MASTERを使用します。

Modbusプロトコルを使用したデータ転送では、コンパイラは、Modbus参照番号に基づいてModbusコマンドを生成します。

パラメータ

入力

Port (WORD, INT, UINT)

通信ポートの指定(PLC機種による):

  • COMポート、例:SYS_COM0_PORT

  • Ethernetポート 例: SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_1

  • MCU/SCU、例:16#xx01 (xx =スロット番号) COM01

SlaveAddress (WORD, INT, UINT)

スレーブの局番 (MEWTOCOL: 1~99、MODBUS:1~255)

SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_xxを入力Portに割り付けるには、1をセットします。

SlaveData (BOOL, INT, UINT, WORD, DINT, UDINT, DWORD, REAL, DATE, TOD, DT, STRING)

データの要求先であるスレーブ側のソースアドレス。

出力

MasterData (BOOL, INT, UINT, WORD, DINT, UDINT, DWORD, REAL, DATE, TOD, DT, STRING)

要求されたデータが書き込まれるマスターユニットのワードエリアまたはレジスタ。

解説

  • F命令を使用する代わりに、最も柔軟性の高い次の命令を使用することをおすすめします: FP_READ_FROM_SLAVE_AREA_OFFS.

  • F145またはF146命令は、いずれの命令もアクティブでない場合にのみ実行することができます。プログラム上で"F145/F146命令実行不可"フラグを確認し、命令の状態をチェックします。

  • "F145/F146エラー"フラグを確認し、転送が正常に完了したか、あるいはエラーが発生したかどうかをチェックします。

  • 格納先アドレスが特殊内部フラグ(R9000~)、特殊データレジスタ(DT9000/DT90000~)、またはファイルレジスタFLの場合には、F145またはF146命令を実行することはできません。

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき
  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき
  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき
sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき
  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき
  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき

グローバル変数リスト

グローバル変数リストでは、プロジェクト内のすべてのPOUからアクセスできる変数を宣言します。

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bBool2: BOOL:=FALSE;
		bRead1: BOOL:=FALSE;
		bWrite2: BOOL:=FALSE;
	END_VAR
	VAR_EXTERNAL
		Slave2_g_bY38: BOOL:=FALSE;
	END_VAR
	VAR 
	END_VAR

POUボディ

bRead1sys_bIsComPort1F145F146NotActiveTRUEにセットされている場合、スレーブ2のY38に割り付けられているグローバル変数Slave2_g_bY38を読み出し、bBool2に格納します。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 6 ;
        NETWORK_BODY
B(B_CONTACT,,sys_bIsComPort1F145F146NotActive,8,1,10,3,);
B(B_CONTACT,,bWrite2,18,1,20,3,);
B(B_VARIN,,SYS_COM1_PORT,21,2,23,4,);
B(B_VARIN,,2,21,3,23,5,);
B(B_VARIN,,Slave2_g_bY38,21,4,23,6,);
B(B_VAROUT,,bBool2,33,2,35,4,);
B(B_COIL,,bWrite2,36,1,38,3,E);
B(B_COIL,,bRead1,42,1,44,3,S);
B(B_F,F146_READ_DATA!,Instance,23,0,33,6,,?DEN?DPort?DSlaveAddress?DSlaveData?AENO?CMasterData);
L(1,2,8,2);
L(10,2,18,2);
L(38,2,42,2);
L(33,2,36,2);
L(20,2,23,2);
L(1,0,1,6);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

if (bRead1 and sys_bIsComPort1F145F146NotActive) then
    F146_READ_DATA(Port := SYS_COM1_PORT, 
   SlaveAddress := 2, 
   SlaveData := Slave2_g_bY38, 
   MasterData => bBool2);
    bRead1 := false;
    bWrite1 := true;
end_if;

最終修正日: 2022-04-21このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口