FP_BCD_TO_ASCII

BCD -> ASCII変換

このFP命令は、実行条件ENTRUEのとき、s1で指定されたBCDコードをASCIIコードに変換します。 s2_Controlは変換するバイト数と変換方向を指定します。

結果は、d_Startで指定したエリアに格納されます。アスキーコードは、BCD 1文字を表わすのに8ビット(1バイト)必要です。アスキー変換により、演算結果のデータ長は2倍になります。

パラメータ

入力

s1 (WORD, DWORD)

BCD

s2_Control (WORD)

変換するバイト数と変換方向

出力

d_Start (WORD, INT, UINT)

結果を格納するデータエリアの先頭アドレスサイズはn_Bits * 2 ワード

解説

制御コードs2_Controlの指定s2_Control

  1.  (1) 変換元データサイズ

    16ビット: 1~2バイトを変換

    32ビット: 1~4バイトを変換

  2.  (2) 常時0
  3.  (3) 変換方向:

    0: 正転

    1: 逆転

1バイト分を構成する2文字は、変換後、入れ替わって格納されます。2バイト分を一区切りとして変換します。

  • 順方向:

  • 逆方向:

ASCII HEXコードとBCDの対応表:

BCDデータ

ASCII HEXコード

0123456789 16#30 16#31 16#32 16#33 16#34 16#35 16#36 16#37 16#38 16#39

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

  • s1_Startで指定したデータがBCDデータでないとき

  • s2_Controlで指定したバイト数が、s1_Startで指定したエリアを超えるとき

  • 変換結果がd_Startで指定したデータエリアを超えるとき

  • s2_Control = 0

  • 変換方向が範囲外であるとき

  • s2_Controlで指定したバイト数が、4を超えるとき

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

  • s1_Startで指定したデータがBCDデータでないとき

  • s2_Controlで指定したバイト数が、s1_Startで指定したエリアを超えるとき

  • 変換結果がd_Startで指定したデータエリアを超えるとき

  • s2_Control = 0

  • 変換方向が範囲外であるとき

  • s2_Controlで指定したバイト数が、4を超えるとき

16ビットデータ、順方向、2バイト(文字)

オフセット

BCDデータ

オフセット

変換ASCIIコード

BCD相当

s1

0

16#1234

Þ

d_Start

0

16#3433

43

s2_Control

16#0002

16#3231

21

16ビットデータ、逆方向、2バイト(文字)

オフセット

BCDデータ

オフセット

変換ASCIIコード

BCD相当

s1

0

16#1234

Þ

d_Start

0

16#3231

21

s2_Control

16#1002

16#3433

43

32ビットデータ、順方向、4バイト(文字)

オフセット

BCDデータ

オフセット

変換ASCIIコード

BCD相当

s1

0

16#5678

Þ

d_Start

0

16#3837

87

1

16#1234

1

16#3635

65

s2_Control

16#0004

16#3433

43

16#3231

21

32ビットデータ、逆方向、4バイト(文字)

オフセット

BCDデータ

オフセット

変換ASCIIコード

BCD相当

s1

0

16#5678

Þ

d_Start

0

16#3231

21

1

16#1234

1

16#3433

43

s2_Control

16#1004

16#3635

65

16#3837

87

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bStart: BOOL:=FALSE;
		wInput: WORD:=16#1234;
		awResult: ARRAY [0..2] OF WORD:=[3(0)];
	END_VAR

POUボディ

変数bStartTRUEにセットされると、このファンクションが実行されます。 s1_Startからの2バイトが逆方向でASCII値に変換されます。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 8 ;
        NETWORK_BODY
B(B_COMMENT,,After conversion: ø^awResult[0]=16#3231ø^awResult[1]=16#3433ø^awResult[2] is not written,24,1,39,5,);
B(B_CONTACT,,bStart,4,4,6,6,R);
B(B_F,FP_BCD_TO_ASCII!,,12,3,22,8,,?DEN?D@'s1'?Ds2_Control?AENO?Cd_Start);
B(B_VARIN,,wInput,10,5,12,7,);
B(B_VAROUT,,awResult[0],22,5,24,7,);
B(B_VARIN,,16#1002,10,6,12,8,);
L(1,0,1,8);
L(1,5,4,5);
L(6,5,12,5);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

If (DF(bStart)) Then
    FP_BCD_TO_ASCII(s1 := wInput, s2_Control := 16#1002,
                    d_Start => awResult[0]);
            (* After conversion: 
			awResult[0]=16#3231
			awResult[1]=16#3433
			awResult[2] is not written *)

End_if;

最終修正日: 2021-05-19このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口