文字定数で指定した内容により、COMポートまたはツールポートの通信条件を変更します。
この命令を実行しても、PLC本体のシステムROMの内容は書き替わりません。電源を再度OFF→ONにすると、ツールソフトウェアで設定したシステムレジスタの内容に書き替わります。
この命令は、微分実行することをおすすめします。
システムレジスタの設定が変更されるため、ツールで照合した場合、照合エラーとなることがあります。
第1キーワードと第2キーワードは、“,”(カンマ)で区切り、スペースを入れないでください。
第1キーワードで指定したポートの通信条件を第2キーワードで指定した内容に設定します。第1キーワードと第2キーワードは、カンマで区切ります。
変更できる内容は、以下のとおりです。
伝送フォーマット
通信速度
局番(ユニットNo.)
始端・終端コード
RS (送信要求)制御
伝送フォーマット(ツールポート, COM 1, COM 2ポート共通)
TOOL, B7PNS1
TOOL |
使用ポート TOOL: ツールポート COM1: COM1ポート COM2: COM2ポート |
Character bit |
B7: 7ビット B8: 8ビット |
Parity |
PN: なし PO: 奇数パリティ PE: 偶数パリティ |
Stop bit |
S1: ストップビット1 S2: ストップビット2 |
通信速度(ツールポート, COM 1, COM 2ポート共通)
TOOL, 19200
TOOL |
使用ポート TOOL: ツールポート COM1: COM1ポート COM2: COM2ポート |
通信速度 |
2400: 2,400 bps 4800: 4,800 bps 9600: 9,600 bps 19200: 19,200 bps 38400: 38,400 bps 57600: 57,600 bps 115200: 115,200 bps |
通信速度300、600、1200bit/sは、FP-X V2.0以上、またはFPSV3.1以上で指定することができます。これらの通信速度は、システムレジスタで設定することはできません。
局番(ユニット番号) (ツール, COM 1, COM 2共通)
COM1, No1
COM1 |
使用ポート TOOL: ツールポート COM1: COM1ポート COM2: COM2ポート |
No1 |
ユニット番号 No1~No99 (n: 1~99) |
FP0Rでは、ユニットNo.1-99を含むデータレジスタ(DT0-DT9999)からユニットNo.を読み出すには、キーワード'COM1No'または'TOOLNo'を使用してください。このデータレジスタは、5文字で指定されます。例えば、D0815はDT815を表します。先行するゼロ列は入力する必要があります。キーワードは正確に入力してください。COM1NO, Com1No… d0815 は無効となります。
例
SYS1 'COM1No,D9999'はDT9999
SYS1 'COM1No,D0000'はDT0
1~99以外の値がDTメモリに割り付けられた場合は、演算エラーが発生します。
始端・終端コード(COM 1, COM 2 ポート共通)
COM1, STX
COM1 |
使用ポート COM1: COM1ポート COM2: COM2ポート |
Header |
STX: STXを使用 NOSTX: no STX (n: 1~99) |
Terminator |
ETX: ETXを使用 CR: CRを使用 CRLF: CRとLFを使用 NOTERM: なし |
RS (送信要求)制御(COM 1ポートのみ)
COM1, RTS1
COM1 |
使用ポート COM1: COM1ポート |
RTS1 |
RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセットのRS制御 RTS1: 通信不可にする(RS端子を“on”にする) RTS": 通信可にする(RS端子を“off”にする) |
キーワード以外の文字を指定したとき
第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないとき
キーワードをアルファベットの小文字で指定したとき(ただし、局番指定時のNo.を除く)
COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のとき
COM1またはCOM2を指定したときの局番変更で、局番設定スイッチの設定が0以外のとき
この命令の局番指定が1~99以外のとき
COM1がPLC間リンクモードの場合、COM1に対する通信速度、伝送フォーマットを変更したとき
ツールポート、COM1、COM2ポートがモデム初期化中の場合、通信速度、伝送フォーマットを変更したとき
始端・終端コードの設定時、通信モードを汎用通信モード以外に設定しているとき
RS制御時、RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセット以外のコミュニケーションカセットを装着しているとき
COMポート1がPLC間リンクモード時、システムレジスタで指定された最大局番より大きい局番を指定したとき
キーワード以外の文字を指定したとき
第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないとき
キーワードをアルファベットの小文字で指定したとき(ただし、局番指定時のNo.を除く)
COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のとき
COM1またはCOM2を指定したときの局番変更で、局番設定スイッチの設定が0以外のとき
この命令の局番指定が1~99以外のとき
COM1がPLC間リンクモードの場合、COM1に対する通信速度、伝送フォーマットを変更したとき
ツールポート、COM1、COM2ポートがモデム初期化中の場合、通信速度、伝送フォーマットを変更したとき
始端・終端コードの設定時、通信モードを汎用通信モード以外に設定しているとき
RS制御時、RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセット以外のコミュニケーションカセットを装着しているとき
COMポート1がPLC間リンクモード時、システムレジスタで指定された最大局番より大きい局番を指定したとき
POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。
POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。
VAR
bSetEdge: BOOL:=FALSE;
DT_value: DT:=DT#2010-06-30-11:15:00;
bEno: BOOL:=FALSE;
END_VAR
実行条件CommSettingsがONになると、COM1ポートの伝送フォーマットと通信速度を以下のように設定します。ビット長: 8、パリティ: 奇数、ストップビット: 1、通信速度: 19,200 bps
BODY
WORKSPACE
NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
ACTIVE_NETWORK := 0 ;
END_WORKSPACE
NET_WORK
NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
NETWORK_LABEL := ;
NETWORK_TITLE := ;
NETWORK_HEIGHT := 5 ;
NETWORK_BODY
B(B_F,E_SET_RTC_DT!,Instance,20,1,28,5,,?DEN?DIN?AENO);
B(B_VARIN,,DT_value,18,3,20,5,);
B(B_CONTACT,,bSetEdge,7,2,9,4,R);
B(B_COIL,,bEno,37,2,39,4,);
L(1,3,7,3);
L(9,3,20,3);
L(28,3,37,3);
L(1,0,1,5);
END_NETWORK_BODY
END_NET_WORK
END_BODY
s*に入力した値は、コンパイル時に自動的に右詰めになります。