SYS1 通信条件設定(CPUのCOMポート用)

文字定数で指定した内容により、COMポートまたはツールポートの通信条件を変更します。

解説

  • この命令を実行しても、PLC本体のシステムROMの内容は書き替わりません。電源を再度OFF→ONにすると、ツールソフトウェアで設定したシステムレジスタの内容に書き替わります。

  • この命令は、微分実行することをおすすめします。

  • システムレジスタの設定が変更されるため、ツールで照合した場合、照合エラーとなることがあります。

  • 第1キーワードと第2キーワードは、“,”(カンマ)で区切り、スペースを入れないでください。

  • 第1キーワードで指定したポートの通信条件を第2キーワードで指定した内容に設定します。第1キーワードと第2キーワードは、カンマで区切ります。

    変更できる内容は、以下のとおりです。

    1. 伝送フォーマット

    2. 通信速度

    3. 局番(ユニットNo.)

    4. 始端・終端コード

    5. RS (送信要求)制御

キーワードの指定

  1. 伝送フォーマット(ツールポート, COM 1, COM 2ポート共通)

    TOOL, B7PNS1

    TOOL

    使用ポート

    TOOL: ツールポート

    COM1: COM1ポート

    COM2: COM2ポート

    Character bit

    B7: 7ビット

    B8: 8ビット

    Parity

    PN: なし

    PO: 奇数パリティ

    PE: 偶数パリティ

    Stop bit

    S1: ストップビット1

    S2: ストップビット2

  2. 通信速度(ツールポート, COM 1, COM 2ポート共通)

    TOOL, 19200

    TOOL

    使用ポート

    TOOL: ツールポート

    COM1: COM1ポート

    COM2: COM2ポート

    通信速度

    2400: 2,400 bps

    4800: 4,800 bps

    9600: 9,600 bps

    19200: 19,200 bps

    38400: 38,400 bps

    57600: 57,600 bps

    115200: 115,200 bps

    通信速度3006001200bit/sは、FP-X V2.0以上、またはFPSV3.1以上で指定することができます。これらの通信速度は、システムレジスタで設定することはできません。

  3. 局番(ユニット番号) (ツール, COM 1, COM 2共通)

    COM1, No1

    COM1

    使用ポート

    TOOL: ツールポート

    COM1: COM1ポート

    COM2: COM2ポート

    No1

    ユニット番号

    No1~No99 (n: 1~99)

    FP0Rでは、ユニットNo.1-99を含むデータレジスタ(DT0-DT9999)からユニットNo.を読み出すには、キーワード'COM1No'または'TOOLNo'を使用してください。このデータレジスタは、5文字で指定されます。例えば、D0815DT815を表します。先行するゼロ列は入力する必要があります。キーワードは正確に入力してください。COM1NO, Com1No… d0815 は無効となります。

    • SYS1 'COM1No,D9999'DT9999

    • SYS1 'COM1No,D0000'DT0

    • 1~99以外の値がDTメモリに割り付けられた場合は、演算エラーが発生します。

  4. 始端・終端コード(COM 1, COM 2 ポート共通)

    COM1, STX

    COM1

    使用ポート

    COM1: COM1ポート

    COM2: COM2ポート

    Header

    STX: STXを使用

    NOSTX: no STX (n: 1~99)

    Terminator

    ETX: ETXを使用

    CR: CRを使用

    CRLF: CRLFを使用

    NOTERM: なし

  5. RS (送信要求)制御(COM 1ポートのみ)

    COM1, RTS1

    COM1

    使用ポート

    COM1: COM1ポート

    RTS1

    RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセットのRS制御

    RTS1: 通信不可にする(RS端子を“on”にする)

    RTS": 通信可にする(RS端子を“off”にする)

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • キーワード以外の文字を指定したとき

  • 第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないとき

  • キーワードをアルファベットの小文字で指定したとき(ただし、局番指定時のNo.を除く)

  • COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のとき

  • COM1またはCOM2を指定したときの局番変更で、局番設定スイッチの設定が0以外のとき

  • この命令の局番指定が1~99以外のとき

  • COM1がPLC間リンクモードの場合、COM1に対する通信速度、伝送フォーマットを変更したとき

  • ツールポート、COM1、COM2ポートがモデム初期化中の場合、通信速度、伝送フォーマットを変更したとき

  • 始端・終端コードの設定時、通信モードを汎用通信モード以外に設定しているとき

  • RS制御時、RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセット以外のコミュニケーションカセットを装着しているとき

  • COMポート1がPLC間リンクモード時、システムレジスタで指定された最大局番より大きい局番を指定したとき

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • キーワード以外の文字を指定したとき

  • 第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないとき

  • キーワードをアルファベットの小文字で指定したとき(ただし、局番指定時のNo.を除く)

  • COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のとき

  • COM1またはCOM2を指定したときの局番変更で、局番設定スイッチの設定が0以外のとき

  • この命令の局番指定が1~99以外のとき

  • COM1がPLC間リンクモードの場合、COM1に対する通信速度、伝送フォーマットを変更したとき

  • ツールポート、COM1、COM2ポートがモデム初期化中の場合、通信速度、伝送フォーマットを変更したとき

  • 始端・終端コードの設定時、通信モードを汎用通信モード以外に設定しているとき

  • RS制御時、RS232C 1チャンネルタイプコミュニケーションカセット以外のコミュニケーションカセットを装着しているとき

  • COMポート1がPLC間リンクモード時、システムレジスタで指定された最大局番より大きい局番を指定したとき

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。

POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bSetEdge: BOOL:=FALSE;
		DT_value: DT:=DT#2010-06-30-11:15:00;
		bEno: BOOL:=FALSE;
	END_VAR

POUボディ

実行条件CommSettingsがONになると、COM1ポートの伝送フォーマットと通信速度を以下のように設定します。ビット長: 8、パリティ: 奇数、ストップビット: 1、通信速度: 19,200 bps

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 5 ;
        NETWORK_BODY
B(B_F,E_SET_RTC_DT!,Instance,20,1,28,5,,?DEN?DIN?AENO);
B(B_VARIN,,DT_value,18,3,20,5,);
B(B_CONTACT,,bSetEdge,7,2,9,4,R);
B(B_COIL,,bEno,37,2,39,4,);
L(1,3,7,3);
L(9,3,20,3);
L(28,3,37,3);
L(1,0,1,5);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY
注記

s*に入力した値は、コンパイル時に自動的に右詰めになります。

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口