SYS1 RS485応答時間制御

文字定数で指定した内容により、COMポートまたはツールポートのRS485による通信条件を変更します。

解説

  • この命令は、コントローラ側の設定をコンピュータリンクモードまたはPLC間リンクモードに設定している場合のみ有効です。汎用通信モードでは無効となります。

  • この命令を実行してもシステムレジスタの設定内容は変更されません。

  • この命令は、微分実行することをおすすめします。

  • PLCの電源がOFFのとき、命令による設定内容はクリアされます。(設定値は0になります。)ただし、命令実行後、PROGモードに切り替えた場合、設定内容は継続します。

  • PLC間リンクモードで市販のRS232C/RS485変換器を使用する場合、接続されている全ての局(PLC)にこの命令をプログラムしてください。

  • 第1キーワードと第2キーワードは、“,”(カンマ)で区切り、スペースを入れないでください。

  • 第1キーワードで指定したポートの応答時間を第2キーワードで指定した内容に従って遅らせます。この命令は、外部機器からコマンドを送り、PLCからのレスポンスを受信できる状態になるまで、PLC側の応答時間を遅らせるために使用します。

  • 第1キーワードと第2キーワードは、カンマで区切ります。

市販のRS232C/RS485変換器を使用しパソコンとFP-åの間で通信する場合、変換器側のイネーブル信号の切替完了を待ってからPLCの応答を返すために使用します。

  1.  (1) 外部機器(PC)
  2.  (2) 市販のRS232C/RS485変換器
  3.  (3) 命令
  4.  (4) 応答

キーワードの指定

TOOL,WAITn

TOOL

使用ポート

TOOL: ツールポート

COM1: COM1ポート

COM2: COM2ポート

WAITn

応答時間

WAIT0~WAIT999 (n: 0~999)

  • 通信モードがコンピュータリンクモードの場合、設定時間 = スキャンタイム × n (n: 0~999)

  • 通信モードがPLC間リンクモードの場合、設定時間 = nms (n: 0~999)

  • n = 0のとき、この命令による遅延時間は"なし"になります。

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • キーワード以外の文字を指定したときON

  • 第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないときON

  • キーワードをアルファベットの小文字で指定したときON

  • COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のときON

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • キーワード以外の文字を指定したときON

  • 第1キーワードと第2キーワードの間がカンマでないときON

  • キーワードをアルファベットの小文字で指定したときON

  • COM1またはCOM2を指定したときに、コミュニケーションカセットが未装着のときON

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bSetEdge: BOOL:=FALSE;
		DT_value: DT:=DT#2010-06-30-11:15:00;
		bEno: BOOL:=FALSE;
	END_VAR

POUボディ

実行条件ChangeResponseTがONになると、COM1ポートの応答時間を2msだけ遅らせます。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 5 ;
        NETWORK_BODY
B(B_F,E_SET_RTC_DT!,Instance,20,1,28,5,,?DEN?DIN?AENO);
B(B_VARIN,,DT_value,18,3,20,5,);
B(B_CONTACT,,bSetEdge,7,2,9,4,R);
B(B_COIL,,bEno,37,2,39,4,);
L(1,3,7,3);
L(9,3,20,3);
L(28,3,37,3);
L(1,0,1,5);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY
注記

s*に入力した値は、コンパイル時に自動的に右詰めになります。

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口