FP_SD_MOVE_FILE

SDカード内のファイル移動

このFP命令は、s1_FullFileNameSourceで指定したファイルをs2_FullFileNameDestinationで指定したファイルとして移動します。

パラメータ

入力

s1_FullFileNameSource (STRING)

転送元ファイルとディレクトリ

s2_FullFileNameDestination (STRING)

転送先ファイルとディレクトリ

s3_Format (WORD)

ファイル転送フォーマット:

ビット0:

  • 0: ファイルが存在した場合、上書き

  • 1: ファイルが存在した場合、異常終了

ビット1–15: システム予約

解説

  • SDメモリアクセス実行中フラグ(sys_bIsSDMemoryAccessActive)は、SDメモリカード命令の実行条件ENTRUEになった後TRUEに変わり、命令の実行が完了するまでTRUEのままです。この間、他のSDメモリーカード命令を実行することはできません。
  • s2_FullFileNameDestinationで指定されたディレクトリが存在しない場合、エラー3 "ファイル/ディレクトリ名エラー"が発生します。

  • 十分な空き容量がない場合、エラー9 "SDカードフル"が発生します。

  • s1_FullFileNameSourceにディレクトリが指定されs2_FullFileNameDestinationにファイルが指定されている場合、エラー3 "ファイル/ディレクトリ名エラー"が発生します。
  • s1_FullFileNameSourceでディレクトリを指定すると、このディレクトリ内のすべてのファイルがs2_FullFileNameDestinationで指定されたディレクトリに移動されます。

  • サブディレクトリは移動されません。

  • ライトプロテクトされたファイルは、移動してもその状態を保持します。

  • SDカード内の空き容量が移動するファイルよりも大きい必要があります。

  • s1_FullFileNameSourceにファイルが指定され、s2_FullFileNameDestinationにディレクトリが指定されている場合、ファイルはディレクトリ内に移動されます。

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき
sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bStart: BOOL:=FALSE;
			(*activates the instruction*)
	END_VAR

POUボディ

変数bStartFALSEからTRUEに変化し、システム変数sys_bIsSDMemoryAccessActive TRUEでないとき、ファンクションが実行されます。ファイル'TestString1.csv'をSDカードのルートディレクトリから、ディレクトリ'Test'に移動します。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 6 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,'\TestString1.csv',21,2,23,4,);
B(B_VARIN,,'\Test\TestString1.csv',21,3,23,5,);
B(B_VARIN,,0,21,4,23,6,);
B(B_CONTACT,,bStart,3,1,5,3,R);
B(B_CONTACT,,sys_bIsSDMemoryAccessActive,11,1,13,3,N);
B(B_F,FP_SD_MOVE_FILE!,,23,0,37,6,,?DEN?Ds1_FullFileNameSource?Ds2_FullFileNameDestination?Ds3_Format?AENO);
L(1,2,3,2);
L(5,2,11,2);
L(13,2,23,2);
L(1,0,1,6);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

IF DF(bStart)AND not sys_bIsSDMemoryAccessActive then
    FP_SD_MOVE_FILE('\TestString1.csv', '\Test\TestString1.csv');
END_IF;

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口