FP_READ_FROM_SLAVE

スレーブからのデータ読み出し

この命令は、MEWTOCOL-COMまたはModbus RTUプロトコルを使って、通信ポートを介して、スレーブ側にデータを要求するときに使用します。使用するポートのシステムレジスタで設定します。マスターとスレーブに同じプロトコルが設定されていることを確認してください。マスターとスレーブのメモリエリアが一致している必要があります。マスターのユーザーエリアでスレーブデータが利用できない場合は、FP_READ_FROM_SLAVE_AREA_OFFSまたはFP_MODBUS_MASTERを使用します。

Modbusプロトコルを使用したデータ転送では、コンパイラは、Modbus参照番号に基づいてModbusコマンドを生成します。

パラメータ

入力

Port (WORD, INT, UINT)

通信ポートの指定(PLC機種による):

  • COMポート、例:SYS_COM0_PORT

  • Ethernetポート 例: SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_1

  • MCU/SCU、例:16#xx01 (xx =スロット番号) COM01

StationNumber (WORD, INT, UINT)

スレーブの局番 (MEWTOCOL: 1~99、MODBUS:1~255)

SYS_ETHERNET_USER_CONNECTION_xxを入力Portに割り付けるには、1をセットします。

SlaveAddress (WORD, INT, UINT)

データの要求先であるスレーブ側のソースアドレス。

出力

Destination (ANY)

要求されたデータが書き込まれるマスターユニットのワードエリアまたはレジスタ。

Result (ANY)
  • FP7のみ:
    • 0:正常完了

    • 1: 通信ポートがマスタ通信に使用されている

    • 2: 通信ポートがスレーブ通信で使用されている

    • 3: 同時に実行できるマスタ通信命令数を超えている

    • 4: 送信タイムアウト

    • 5: レスポンス受信タイムアウト

    • 6: 受信データエラー

  • 他のPLC機種: 0に設定

タイムチャート

  1.  (1) マスター通信送信可フラグ、例:sys_bIsEthernetUserConnection1MasterCommunication
  2.  (2) マスター通信の送信可フラグがTRUEであることを確認し、マスター通信の送信フラグがFALSEであることを確認します。
  3.  (3) マスター通信の送信フラグ、例:sys_bIsEthernetUserConnection1MasterCommunicationActive

    送信時マスター通信の送信フラグTRUEです

    送信完了時マスター通信の送信フラグFALSEです

  4.  (4) この命令の実行
  5.  (5) マスター通信の送信完了フラグ、例:sys_bIsEthernetUserConnection1CommunicationError

    正常完了FALSE

    異常完了TRUE

  6.  (6) データ送信
  7.  (7) レスポンス受信処理

エラーフラグ

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき

  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき

  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • スレーブまたはマスターデータが、アドレスの有効範囲を超えているとき

  • 通信モードがMEWTOCOL-COMマスター/スレーブまたはModbus RTUマスター/スレーブに設定されていないとき

  • 選択されたCOMポートが、装着されていない通信カセットを必要としているとき

グローバル変数リスト

グローバル変数リストでは、プロジェクト内のすべてのPOUからアクセスできる変数を宣言します。

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR_EXTERNAL
		g_Peripherie_SlaveResult_Address: ARRAY[0..9] OF REAL:=[10(0)];
	END_VAR
	VAR
		bReadResult: BOOL:=FALSE;
		wReadFromSlaveResult: WORD:=0;
			(*result of write to slave instruction*)
		iSlaveStationNumber: INT:=0;
			(*slave station number*)
		arrResults: ARRAY [0..9] OF REAL:=[10(0.0)];
			(*Array of results to be read from slave station*)
		iSlaveMemoryArea: INT:=5;
			(*memory Area in slave station*)
		iSlaveMemoryOffset: INT:=100;
		iSlaveMemorySize: INT:=1;
	END_VAR

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 8 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,SYS_COM1_PORT,19,2,21,4,);
B(B_VARIN,,iSlaveStationNumber,19,3,21,5,);
B(B_CONTACT,,bReadResult,8,1,10,3,);
B(B_VAROUT,,wReadFromSlaveResult,38,3,40,5,);
B(B_VAROUT,,arrResults,38,2,40,4,);
B(B_F,FP_READ_FROM_SLAVE!,,21,0,33,6,,?DEN?DnPort?DStationNumber?DSlaveAddress?AENO?CDestination?CResult);
B(B_VARIN,,g_Peripherie_SlaveResult_Address,19,4,21,6,);
L(1,2,8,2);
L(10,2,21,2);
L(33,3,38,3);
L(33,4,38,4);
L(1,0,1,8);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

if (bReadResult) then
    FP_READ_FROM_SLAVE(Port := SYS_COM1_PORT, StationNumber := iSlaveStationNumber,
                       SlaveAddress := g_Peripherie_SlaveResult_Address, Destination => arrResults[0], 
                       Result => wReadFromSlaveResult);
end_if;

最終修正日: 2022-04-21このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口