FP_SD_READ

SDカードからのデータ読み出し

このFP命令は、s1_FullFileNameで指定されたSDカード内のファイルから、n_NumberOfDataToReadで指定されたデータ数を読み出します。s2_dutReadFP_SD_READ_DUTには、読み出しパラメータを指定します。結果は、d_Startで指定したエリアに格納されます。アスキーコードは、BCD 1文字を表わすのに8ビット(1バイト)必要です。アスキー変換により、演算結果のデータ長は2倍になります。

パラメータ

入力

s1_FullFileName (STRING)

ファイル名

n_NumberOfDataToRead (WORD, INT, UINT)

読み出すデータ数

:

  • 0–65535 (16ビットデータ)

  • 0–32767 (32ビットデータ)

  • 0–1999 (文字列)

入出力

s2_dutRead (FP_SD_READ_DUT)

読み出しフォーマット、読み出しモード、ポインタ位置など

出力

d_Start (ANY)

先頭アドレス

ポインタモード

s2_dutReadFP_SD_READ_DUTで選択されているポインタモードがwMode=2またはwMode=3のとき、読み出しはポインタの位置から開始します。読み出し後、ポインタは読み出しが完了した位置に移動します。次の読み出し動作は、このポイントから開始します。ポインタの位置は、udiBytePositionにより指定することもできます。以下の例は、有効なポインタ位置を示しています:

16ビットINTデータ(BINフォーマットファイル)

ASCIIデータ(CSVフォーマットファイル)

CSVファイル内のポインタは、常に次のスペース、カンマ、改行に移動します。データの最後にあるスペース、カンマ、改行は、スキップされます。

解説

  • SDカードアクセスの注意点もご参照ください。

  • SDメモリアクセス実行中フラグ(sys_bIsSDMemoryAccessActive)は、SDメモリカード命令の実行条件ENTRUEになった後TRUEに変わり、命令の実行が完了するまでTRUEのままです。この間、他のSDメモリーカード命令を実行することはできません。

  • SDメモリアクセス完了フラグ(sys_blsSDMemoryAccessDone)は、命令が実行されるとFALSEに変わり、命令が完了したときTRUEに変わり、そのままTRUEになります。

  • 命令の実行が完了するまで、出力エリアからデータを読み出さないでください。

  • 文字列中に、2つの連続するダブルクォーテーション("")が存在する場合は、1つの文字(")として読み出されます。単独で存在するダブルクォーテーションは、無視されます。

  • CSVファイル内の空フィールド(カンマが続いた部分など)は、読み出しデータの一部としてカウントされますが、データは格納されません。

エラーフラグ

sys_bIsSDMemoryAccessError (TRUEになり、TRUEを保持)
  • FALSE: 命令が正常完了したとき

  • TRUE: 命令が異常完了したとき

  • sys_iSDMemoryAccessErrorCodeを使用して、エラーコードを確認します。

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bStart: BOOL:=FALSE;
			(*activates the instruction*)
		sFile_Test_Csv: STRING[32]:='\Test.csv';
		dutFpReadTest_csv: FP_SD_READ_DUT;
		sStringRead: STRING[32]:='';
		iStringLengthRead: INT:=0;
	END_VAR

POUボディ

変数bStartFALSEからTRUEに変化し、システム変数sys_bIsSDMemoryAccessActive TRUEでないとき、ファンクションが実行されます。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 3 ;
        NETWORK_BODY
B(B_COMMENT,,ø^Read string ASCII data from SD card memory - ASCII value,3,0,58,3,);
L(1,0,1,3);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 4 ;
        NETWORK_BODY
B(B_CONTACT,,bStart,2,1,4,3,R);
B(B_CONTACT,,sys_bIsSDMemoryAccessActive,10,1,12,3,N);
B(B_F,E_MOVE!,,17,0,23,4,,?DEN?D?AENO?C);
B(B_VARIN,,10,15,2,17,4,);
B(B_VAROUT,,dutFpReadTest_csv.wFormat,23,2,25,4,);
L(1,2,2,2);
L(4,2,10,2);
L(12,2,17,2);
L(1,0,1,4);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 7 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,sFile_Test_Csv,15,3,17,5,);
B(B_VAROUT,,sStringRead,30,3,32,5,);
B(B_VARIN,,dutFpReadTest_csv,15,5,17,7,);
B(B_CONTACT,,bStart,2,1,4,3,R);
B(B_CONTACT,,sys_bIsSDMemoryAccessActive,10,1,12,3,N);
B(B_F,FP_SD_READ!,,17,1,30,7,,?DEN?Ds1_FullFileName?Dn_NumberOfDataToRead?Ds2_dutRead?As2_dutRead?AENO?Cd_Start);
B(B_VARIN,,iStringLengthRead,15,4,17,6,);
L(1,2,2,2);
L(4,2,10,2);
L(12,2,12,3);
L(12,3,17,3);
L(1,0,1,7);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

eneral">(* Read string ASCII data from SD card memory - ASCII value *)
IF DF(bStart)And not sys_bIsSDMemoryAccessActive then
    dutFpReadTest_csv.wFormat:=10;
    FP_SD_READ(s1_FullFileName := sFile_Test_Csv,
               n_NumberOfDataToRead := iStringLengthRead,
               s2_dutRead := dutFpReadTest_csv,
               d_Start => sStringRead);
END_IF;

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口