FP_SD_WRITE

SDカードへのデータ書き込み

このFP命令は、s_Startを先頭とするアドレスに格納されているデータから、n_NumberOfDataToWriteで指定されたデータ数を読み出し、SDカード内のd1_FullFileNameで指定されたファイルにデータを書き込みます。d2_dutWriteFP_SD_WRITE_DUTには、書き込みパラメータを指定します。

パラメータ

入力

s_Start (ANY)

先頭アドレス

n_NumberOfDataToWrite (WORD, INT, UINT)

DUT要素udiNumberOfDataWrittenで指定される、書き込むデータの数

  • wFormat=1–8の場合: カンマで区切られた16ビット/32ビットデータの数

  • wFormat=10の場合: 8ビットデータの数

  • wFormat=11の場合: 16ビットデータの数

d1_FullFileName (STRING)

拡張子付きのファイル名(例: '\Test.csv')

入出力

d2_dutWrite (FP_SD_WRITE_DUT)

書き込みフォーマット、書き込みモード、ポインタ位置など

ポインタモード

s2_dutWriteFP_SD_WRITE_DUTで選択されているポインタモードがwMode=2またはwMode=3のとき、書き込みはポインタの位置から開始します。書き込み後、ポインタは書き込みが完了した位置に移動します。次の書き込み動作は、このポイントから開始します。ポインタの位置は、udiBytePositionにより指定することもできます。以下の例では、異なるデータフォーマットに対するポインタ位置を示しています。

  1.  (1) 16ビットINTデータ(BINフォーマットファイル)
  2.  (2) 16ビットINTデータ(CSVフォーマットファイル)
  3.  (3) ASCIIデータ(CSVフォーマットファイル)
  4.  (4) ファイルポインタ

解説

  • SDカードアクセスの注意点もご参照ください。

  • SDメモリアクセス実行中フラグ(sys_bIsSDMemoryAccessActive)は、SDメモリカード命令の実行条件ENTRUEになった後TRUEに変わり、命令の実行が完了するまでTRUEのままです。この間、他のSDメモリーカード命令を実行することはできません。

  • SDメモリアクセス完了フラグ(sys_blsSDMemoryAccessDone)は、命令が実行されるとFALSEに変わり、命令が完了したときTRUEに変わり、そのままTRUEになります。

  • ファイル属性が読み出し専用であるとき、データを書き込むことはできません。

  • ASCIIデータを保存する場合、書き込まれる文字列はダブルクォーテーションマークで囲まれます。

  • 文字列中のダブルクォーテーションマーク(")は、2つのダブルクォーテーションマーク("")に変換します。

エラーフラグ

sys_bIsSDMemoryAccessError
  • FALSE: 命令が正常完了したとき

  • TRUE: 命令が異常完了したとき

  • sys_iSDMemoryAccessErrorCodeを使用して、エラーコードを確認します。

sys_bIsOperationErrorHold (TRUEになり、TRUEを保持)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

sys_bIsOperationErrorNonHold (1回のスキャンに対してTRUE)
  • インデックス修飾時にエリアを超えたとき

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

	VAR
		bStart: BOOL:=FALSE;
			(*activates the instruction*)
		sStringWrite1: STRING[32]:='Test String1';
	END_VAR

POUボディ

変数bStartFALSEからTRUEに変化し、システム変数sys_bIsSDMemoryAccessActive TRUEでないとき、ファンクションが実行されます。

LDボディ

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
        ACTIVE_NETWORK := 0 ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 3 ;
        NETWORK_BODY
B(B_COMMENT,,ø^Write string ASCII data into SD card memory - ASCII value,3,0,58,3,);
L(1,0,1,3);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 4 ;
        NETWORK_BODY
B(B_CONTACT,,bStart,2,1,4,3,R);
B(B_CONTACT,,sys_bIsSDMemoryAccessActive,10,1,12,3,N);
B(B_F,E_MOVE!,,18,0,24,4,,?DEN?D?AENO?C);
B(B_VARIN,,10,16,2,18,4,);
B(B_VAROUT,,dutFpWriteTest_csv.wFormat,24,2,26,4,);
L(1,2,2,2);
L(4,2,10,2);
L(12,2,18,2);
L(1,0,1,4);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 7 ;
        NETWORK_BODY
B(B_VARIN,,sStringWrite,16,2,18,4,);
B(B_CONTACT,,bStart,2,1,4,3,R);
B(B_VARIN,,sFile_Test_Csv,16,4,18,6,);
B(B_VARIN,,dutFpWriteTest_csv,16,5,18,7,);
B(B_CONTACT,,sys_bIsSDMemoryAccessActive,10,1,12,3,N);
B(B_F,FP_SD_WRITE!,,18,0,31,7,,?DEN?Ds_Start?Dn_NumberOfDataToWrite?Dd1_FullFileName?Dd2_dutWrite?Ad2_dutWrite?AENO);
B(B_VARIN,,iStringLength,16,3,18,5,);
L(1,2,2,2);
L(4,2,10,2);
L(12,2,18,2);
L(1,0,1,7);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

IF DF(bStart)AND not sys_bIsSDMemoryAccessActive then
    dutFpWriteTest_csv.wFormat:=10;
    FP_SD_WRITE(s_Start := sStringWrite,
                n_NumberOfDataToWrite := iStringLength,
                d1_FullFileName := sFile_Test_Csv,
                d2_dutWrite := dutFpWriteTest_csv);
END_IF;

最終修正日: 2024-03-07このページに関するフィードバックお問い合わせ窓口